しじみでLDLコレステロール低下
LDL(悪玉)コレステロールは体に悪いイメージが強いですが、適度にある分には問題ありません。
しかし、必要以上に増えてしまうと血液の粘度が上がり、血管がドロドロになってしまい動脈硬化になるリスクが上がります。
LDLコレステロールは、食事からのコレステロールの摂取が原因だといわれていました。
しかし、2015年版「日本人の食事摂取基準」において、LDLコレステロールと食事との因果関係が認められないことが判明。
LDLコレステロールの原因は、肝機能の低下といわれています。
肝機能の低下を改善できるオススメのものがしじみです。
しじみにはアミノ酸、ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれています。
この中で、LDLコレステロール低下作用がある成分が、オルニチンとタウリンです。
それぞれの成分について詳しくみていきましょう。
まずはオルニチンです。
オルニチンは非必須アミノ酸の一種で、オルニチンサイクルに働きかけてアンモニアを解毒するなどして肝機能を高める作用があります。
コレステロールは肝臓で合成されるので、肝臓の機能を阻害する有毒なアンモニアを無毒な尿素に変換することで、肝臓は本来の機能であるコレステロール調整機能を果たしやすくなるのです。
続いてはタウリンです。
タウリンとは含硫アミノ酸の一種で、体内で合成することができる成分です。
肝臓はコレステロールを原料にして、脂肪の消化吸収に欠かすことができない胆汁酸を生成します。
一部の胆汁酸は体外に排出されますが、ほとんどが肝臓に戻ってきます。
ですから、胆汁酸の働きを強くすることで、効率的にコレステロールを体外に排出することができます。
タウリンは胆汁酸の分泌を促進する作用があります。
タウリンを多く摂取することでコレステロールの消費量も増え、結果的にLDLコレステロール値を下げることができるのです。
このほかにしじみには、肝臓の働きを助けるメチオニンや肝臓を活性化させるグリコーゲンも含まれています。
肝臓に良い成分がたくさん含まれているしじみを食べると、肝機能が向上してLDLコレステロール値を下げることができます。
しじみの摂取と併せてバランスの良い食事や規則正しい生活に気をつけると、より早くLDLコレステロール値を低下させることができます。